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今月の短歌 5月

ふみ 行かむいばらの道とかなしみしをみなを今にしのびけるかな 斎藤茂吉『白桃』  今回は信綱の歌ではなく、信綱が茂吉に詠ませた歌である。茂吉の題詞には「『静』賛 …

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今月の短歌 4月

新墾(にひばり)の歌の廣野のわか草の花さく春になりにけらずや 佐佐木信綱『佐佐木信綱 作歌八十二年』    明治42年、信綱37歳の4月に開催された竹 …

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今月の短歌 3月 

今の世の美しきものアルミナの回転機の雪と清女は書かむ 佐佐木信綱『佐佐木信綱 作歌八十二年』    『作歌八十二年』の昭和18年3月の条に、「蒲原及び …

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今月の短歌 2月

四十年(よそとせ)をあゆみは来(こ)しかとこしへにつららく道の数歩(すうほ)に過ぎず 佐佐木信綱 『瀬の音』   昭和12年、信綱66歳の2月の詠で、 …

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今月の短歌 1月

うつる世に移らざるものナビイの歌ふしおもしろううたふを聞けば                                 佐佐木信綱 『秋の声』   『作歌 …

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今月の短歌 12月

ゆるぎけむ白嶺(しらね)おろしにいざいざと吹き立てられて君も来つらむ  橘曙覧 『志濃夫廼舎(しのぶのや)歌集』   今回は、橘曙覧(たちばなのあけみ …

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今月の短歌 11月

わが歌をあつめしふみの奥がきは君が書ゝんといひけん物を 佐佐木信綱 (『逍遥遺稿集』より)   「君」とは、慶応3年伊予の国の生まれで、信綱より5歳年 …

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今月の短歌 10月

月の色と水の光と倶に皓皓(しろ)し巌頭半夜一人の僧 佐佐木信綱『山と水と』   漢文訓読調のちょっと硬い感じのする歌であるが、信綱の歌の中ではよく知ら …

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佐佐木信綱顕彰歌会の短歌募集を終了しました

第46回佐佐木信綱顕彰歌会の短歌応募は、終了しました。 一般の部305名、小学校の部1,988名、中学校の部3,397名、 高校の部6,844名、合計12,53 …

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今月の短歌 9月

夕されば山霧おりてかや原の萱のなびきの音かそけしも 佐佐木信綱『常盤木』   大正4年秋、信綱44歳、箱根を訪れたときの連作の中の一首である。この歌から思い起こ …